2017年9月6日水曜日

遊園地の乗り物として生まれたモンキー

初代モンキーZ50Mの前身のZ100は、1961年9月に開園した乗り物遊園地「多摩テック」で子供たちにバイクの楽しさを知ってもらおうと開発されたのが始まりです。

【出典元:HONDA公式サイト モーターサイクルグラフィック】
"Honda伝統の技術者コンペティションである「アイデアコンテスト」によって基本設計が練られた。当時すでに年産100万台を超え、国内外で高い評価と人気を得ていた実用バイクにスーパーカブC100があるが、「この世界一タフで超高性能な小型4サイクルエンジンを使って、小さな小さなバイクをつくろう!」という若い技術者たちの熱意とアイデアによってZ100は生まれたのだ。

ところでこのZ100は、遊園地での乗り物として開発されたが、前後のブレーキや3速ミッションなど本格的な装備を持ち、ハンドルの折りたたみ機構といったモンキーならではの装備もすでについていた。ところが誕生の同年、1961年の東京モーターショーに展示したところ、その斬新なスタイルとタフネスなパワー、そして新しいカテゴリーに海外から絶大な注目が集まった。そこでHondaは1964年(昭和39年)から正式量産市販車CZ100として輸出を開始。CZ100は5インチホイールや折りたたみハンドルはそのままに、スポーツカブC111のタンクを装備し、キャブレターはダウンドラフトタイプを採用していた。このモデルは主に欧州や東南アジア向けに出荷され、これがその後の、待望の国内市販車Z50Mへとつながる。

「クルマのトランクにモンキーを積んでレジャーに」「4輪+2輪の楽しさ」という新しいモーターサイクルレジャーのカテゴリーを生んだモンキー。1969年(昭和44年)には、Z50Aが発売された。愛らしいイメージは踏襲しつつも、ひとまわり大きくなった車格。フロントにテレスコピックサスペンションを装備し、ホイールもM型の5インチから8インチへとサイズアップ。馬力・トルクともに向上し、さらには安全性のためにウインカーとサイゾリフレクターを装備するなど、レジャーだけでなく、日本の道路事情により適したバイクへと成長した。

ついで翌年の1970年(昭和45年)には、Z50Zが登場。リアブレーキを再びフット式とし、マフラーはアップ型に、そしてフロントフォーク部を車体と分離できる機能で車載性能を大幅にアップさせるするなど、その後の「モンキー人気爆発」へとつながっていく。"


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